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トランペットやサックスの防音室!さまざまな管楽器の防音工事に対する注意点をご紹介

管楽器は、大きく分けると、木管楽器と金管楽器の2種類があります。ちなみに、木管楽器と金管楽器の分類方法については、「木製のものが木管楽器で、金属製のものが金管楽器」と勘違いしている方も多いようですが、素材による分類ではありません。管楽器は、音を出す仕組みによって分けられていて、簡単に言うと「唇を震わせて音を鳴らす」ものが金管楽器で、それ以外(リードを使う)が木管楽器という分類になります。例えば、サックスなどは、見るからに金属製ですが木管楽器に分類されます。

管楽器は、さまざまな種類の楽器が存在していて、先述のように、その分類方法ですら勘違いしている方が多いです。そしてさらに、致命的な勘違いとなるのが、トランペットやサックス、フルートなどの管楽器は、どれも同じように息を吹きかけることで音が鳴る楽器となるので、防音対策はどれも同じような対策を行えば良いという考えです。この考えの下、楽器の特性の事を無視して防音工事を行った場合、思わぬ音漏れが発生してしまい、近隣の方と騒音トラブルを抱えてしまう危険があります。

そこでこの記事では、トランペットやサックス、フルートなどの管楽器について、自宅に管楽器用の防音室を作ろうと考えた時に、皆さんに知っておいてほしい、各楽器ごとの防音室の注意点をご紹介します。

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管楽器用防音室の注意点について

冒頭でご紹介したように、管楽器は音を鳴らす仕組みによって木管楽器と金管楽器の2つに分類することができます。そしてさらに、木管楽器と金管楽器についても、さまざまな楽器が存在しています。以下に、木管楽器と金管楽器について、代表的な楽器の種類をあげてみましょう。

■木管楽器の種類

  • フルート
  • ピッコロ
  • サックス(正しくはサクソフォン)
  • クラリネット
  • オーボエ
  • ファゴット など

■金管楽器の種類

  • トランペット
  • トロンボーン
  • ホルン
  • ユーフォニアム
  • チューバ など

上記のように、管楽器はさまざまな種類が存在しています。そして、楽器によって生じる音の音域や特徴が異なりますので、防音工事の際は、防音室の中でどの管楽器を演奏するのかによって注意点が変わるわけです。以下で、代表的な管楽器について、防音室を作る際の注意点を解説します。

トランペット用の防音工事

管楽器と聞いて、多くの方がイメージする楽器がトランペットなのではないでしょうか。トランペットは、管楽器の中でも非常に大きな音(最大音量113dB程度)が生じる楽器です。そのため、トランペット用の防音室は、非常に高い防音性能が求められると考える人が多いです。ただ、トランペットは、主な音域が中高音になるため、音が壁に反射して外には出にくいという性質を持っています。そのため、トランペットは、管楽器の中では、比較的防音が容易な楽器と考えても構いません。トランペット用防音室は、そこまで高い遮音性を求めなくても、外部への音漏れは少ない傾向にあります。

なお、トランペットやトロンボーンなど、音の出口となるベルの大きい楽器は、演奏する時のベルの向きによって音の大きさが異なるという特徴があります。例えば、トランペットの場合、ベルの正面に立って音を聞くのと比較して、横に立って音を聞く場合、約10dB近くも音が小さくなると言われているのです。

つまり、防音工事にかかる費用を抑えたいと考えている場合、音を配慮しなければならない方向と逆向きで演奏するというルールにすれば、防音室に求められる性能を少し落とすことが可能です。

トロンボーン用の防音工事

トロンボーンも、トランペットと同じく、ベルの向きを工夫することで、音漏れ対策を強化することができます。トロンボーン用に防音室を作る場合、その他の管楽器とは異なり、演奏するために2m以上のスペースを確保できなければならないという問題があります。トロンボーンは『D』の音でスライドをいっぱいまで伸ばすため、その分のスペースを考慮して防音室の設計をしなければいけません。例えば、部屋の対角線上にスライドを出すように演奏すると想定しても、防音室は2畳以上の広さが必要になります。

なお、どのような管楽器にも言えますが、息を吹き込むことで音を鳴らす管楽器は、演奏者のスキルによって音の大きさの絶対値がかなり変わります。演奏スキルが上達するにつれ、演奏時の音はどんどんボリュームが上がっていくようになります。したがって、管楽器初心者の方が防音室を作る時には、その時点で出せる音量を目安に防音性能を決めるのではなく、将来的に出せるようになる音が防げるレベルの防音性能を目指しましょう。

フルート用の防音工事

フルートは、美しい音色を持つ管楽器で、音域が高い楽器となりますので、防音は比較的容易です。フルートの音色は、トランペットと同様に、壁に反射しやすいという特徴があることから、低音が特徴の楽器と比較した場合、外に音が漏れにくいのです。実際に、フルート用の防音室は、防音室単体の遮音性能でDr-30~35程度を実現していれば、夜遅い時間帯に演奏しても音漏れによるトラブルの可能性はかなり少ないと言われています。

さらに、フルートは、トロンボーンと異なり、演奏のために広いスペースは必要としません。フルート単体の演奏を考えると、1畳弱程度の広さでも、問題なく演奏が可能でしょう。ただ、譜面台を設置するとなる、1.2畳程度は確保しなければならないでしょう。また、1畳程度の狭い部屋で楽器の練習を行った場合、長時間の演奏が難しいのであまりオススメはしません。
管楽器は、その他の楽器と一緒に演奏することを想定している場合が多いですし、可能であれば6畳程度のスペースを確保しておくのがオススメです。

クラリネット用の防音工事

クラリネットは、音域がほぼ中音域の楽器で、サックスなどと比較すると最大音量が小さいので、管楽器の中では比較的防音がしやすい楽器と言えます。また、フルートなどと同じく、演奏のために広いスペースが必要になるということもないので、ユニット型防音室などを設置することで対策が可能です。

なお、クラリネット用にユニット型防音室を購入する時には、ギリギリ演奏ができるといった狭いスペースのものを選ぶ方が多いのですが、これはオススメできません。ユニット型防音室は、防音性能や広さに比例して高くなっていきますので、コストをおさえるため、狭いタイプを選ぶ人がいます。例えば、クラリネットであれば、0.5~0.8畳タイプでも演奏することは可能です。しかし、ここまで狭いユニット型防音室で練習すると、自分の体温で室温が上がってしまい、息苦しくなって長時間練習できない…なんてことになります。1畳以下のユニット型防音室は、エアコンなどの空調を設置できないので、人間が不快に感じるような環境になりがちで、長時間滞在できない場所になると考えてください。

したがって、楽器の上達を目的として防音室を導入する時には、防音性能だけでなく、長時間の練習に耐えられるような環境を作れるのかという視点も持ちましょう。フルリフォームで防音室を作る場合、空調管理や音響調整など、全てお客様の希望に沿うことができますので、楽器の練習に最適な防音室を作ることが可能です。

サックス用の防音工事

サックスは、管楽器の中でも大きな音量を持つ楽器です。さらに、同じサックスの中でも、中・高音が生じるアルトサックスやソプラノサックスと、中・低音が特徴のテナーサックスやバリトンサックスでは、防音上の注意点が異なるので、防音工事を行う際には、「どのサックスを演奏予定なのか?」をしっかりと業者に伝えなければいけません。

テナーサックスやバリトンサックスは、低音域の音が出るうえに、大きな音が生じる楽器ですので、音が壁をすり抜けて音もれする可能性が高くなります。アルトサックスやソプラノサックスについても、音量自体は大きいのですが、中・高音が特徴の楽器ですので、音が壁に反射しやすいことから、外にまではあまり漏れないという特徴があるのです。

こういったことから、サックスの中でも、テナーサックスやバリトンサックスを使用する予定の場合、遮音性が非常に高い防音室を作る必要があると考えてください。アルトサックスやソプラノサックスについては、標準的な防音性能が実現できていれば、近隣への音漏れの心配はないと言えます。
なお、サックスの演奏を行う時には、ベルと防音壁の距離についても十分に注意しましょう。防音室が狭く、ベルが防音壁に密接している場合、本来の遮音性能が十分に発揮できない可能性があり、想定していた以上の音漏れが発生することがあります。サックス用防音室も、こういった観点から考えると、最低でも3畳程度のスペースを確保するのがオススメです。

まとめ

今回は、自宅で管楽器の演奏を検討している方のため、代表的な管楽器の防音工事上の注意点をご紹介しました。

一口に管楽器と言っても、トランペットやフルート、サックスにトロンボーンなど、さまざまな種類の楽器が存在しています。そして、これらの楽器は、同じ管楽器とはいえ、生じさせる音の音域が異なりますので、防音室に備えなければならない性能が変わるわけです。
特に注意が必要なのは、サックスなどは、同じサックスの中でも、音域が異なる種類が存在していて、あなたがどのタイプのサックスを演奏するのかによって求められる防音性能が異なるわけです。防音工事は、さまざまな楽器の特徴に合わせて、必要な防音性能をもたせるように設計しなければいけません。そのためには、単なるリフォーム工事のスキルだけでなく、楽器や音の特性など、幅広い知識が無ければ、お客様に最適な防音室の設計ができないのです。

阪神防音は、30年以上もの間、防音工事業界の第一線で工事を行っています。業務用の防音室やプロの演奏家様の防音室を始めとして、個人宅の防音室まで、お客様の要望や予算に合わせた最適な防音室のご提案を行いますので、お気軽にご相談ください。

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