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ピアノ防音室の防音工事について

ピアノの防音室

自宅でピアノの練習をしていると、どうしても気になるのがその音量です。周囲へ音漏れしていないか、迷惑になっていないか気になっている方も多いのではないでしょうか。そんな場合は、思い切ってピアノ専用の防音室を導入するのもひとつの手です。防音室を完備すれば、自宅で気兼ねなくピアノの練習ができます。

防音室にはいくつかタイプがあります。そもそもの部屋全体を防音になるようリフォームしたり、お部屋の中にカプセルのような形状をしたものを設置してその中にピアノを置いたりと様々です。
あまり予算をかけられない場合は、窓やドアを防音にするという方法もあります。

ピアノ防音室の遮音・防振設計の必要性

前述した通りピアノは近所にとって迷惑な騒音となってしまう可能性があります。近所への配慮を気にするあまり、なかなか気軽にピアノを弾けないのでは悲しいですよね。ピアノは高音から低音まで、幅広い音域を奏でることができる楽器です。それゆえ、壁や窓を震わせて遠くまで音が伝わってしまいます。

こういった観点から、防音設備を検討する際には高音から低音までしっかり防音できる設備を検討する必要があります
ピアノはエレキギターのような激しい音が鳴るわけではないので、高性能の防音工事をする必要はありません。しかし、空気音の遮音や低音の振動などについて、 きちんと対策をすることが防音室を作るうえで重要です。

一般的には、一軒家よりもマンションなどの集合住宅のほうが、小さな音でも苦情になりやすい傾向にあります。防音室の設計をする中で、マンションの防音工事はより対策をしっかりとる必要性があります。

隣接する部屋やご近所に対して、ピアノの音が迷惑にならないことがもっとも大切です。そのため、壁や床、天井を工事するのに加え、場合によってはエアコンの工事や換気扇の防音取り付けなどを行う必要があります。また、浮き床構造のものを選べば、床に響きやすいピアノの低音もしっかり防音してくれます。

ピアノの防音室の遮音性能はD-50〜55が目標値

防音室の性能を表すものとして、部屋の遮音性能を表す「D値」という数値がありますが、ピアノの防音室の場合は、「D-50」(小さく聞こえる)~「D-55」(かすかに聞こえる)という値を目標に設計していきます。

また、ピアノの場合、アップライトピアノとグランドピアノでは、音に違いが出てきます。コンサートで弾くグランドピアノは低音の響きに違いがあるなど、それぞれ特徴がありますので、そのピアノにあった防音室を作ることが大切です。

ピアノの音量について

防音工事で一番依頼が多いのは、ピアノの防音室です。楽器には弦楽器や木管楽器、ロックバンドのエレキギターやドラムのような激しい音が鳴る楽器などいろいろなものがありますが、ピアノの音量はそれらの楽器の中間あたりで、90~100デシベルといわれています。

環境省が定めている「騒音に係わる環境基準」を調べてみると、一般的に住宅地では昼間は55デシベル以下、夜は45デシベル以下と決まっているため、この音量を超えると騒音とみなされてしまいます。

前述したように、ピアノの音量は90~100デシベルです。防音室などない状態で、マンションなどの集合住宅の部屋で演奏すると、木造の場合は隣の部屋に聞こえる音量は65デシベルほどです。一方、鉄筋コンクリートの場合は50デシベルほどだといわれています。

ピアノを演奏するときには、強弱をつけて演奏することも多いと思います。
強く激しく弾くことで、90~100デシベルよりも大きい音が鳴ることも考えられるので、騒音とみなされる可能性があります。

家庭で一般的に使われるピアノの代表格であるアップライトピアノは、弱音ペダルやマフラーペダルと呼ばれる、音を小さくするためのペダルがついていることがほとんどです。そのため、ペダルを使うことで音の大きさを通常の音量の約2分の1から3分の1程度まで抑えることが可能です。
しかし、少し音がこもった感じになってしまうので、本格的に練習をしたい場合は防音設備が必須となります。

消音ユニットを設置すれば音量調節が可能になる

最近では消音ユニットというものを自分で購入し設置することで、普通のピアノも音量調節ができる電子ピアノのように使えるようになりました。消音ユニットにはセンサーがついており、鍵盤の動きを読み取り、鍵盤の音を電子的なピアノの音として再生してくれます。設置するためには専門業者に依頼をしなくてはいけませんが、ピアノ自体の音が鳴るわけではなく、ヘッドホンで音を聞きながら演奏するもののため、防音効果は高くなります。

しかし、やはり通常のピアノの音色というよりは電子的なイメージの方が強くなってしまうので、音量を気にせずピアノの練習をしたい場合には防音設備を整えることが一番です。