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電子ピアノならうるさくないは間違い!電子ピアノは打鍵音がうるさいとトラブルになることも!

今回は、自宅で演奏したとしても、騒音トラブルの心配が少ないとされている電子ピアノについて解説したいと思います。

自宅でピアノの練習をしたいと考えた時には、自分が生じさせる演奏音で近隣の方に迷惑をかけてしまうのではないか…という点が気になってしまいますよね。実際に、ピアノなど、本格的な楽器の練習を一般住宅でする場合、専門業者に専用の防音室を作ってもらわなければ、ご近所さんとの騒音トラブルの可能性が高くなると言わています。ただ、専門業者に防音工事を依頼して防音室を作る場合、最低でも150万円以上のコストがかかってしまうとされていますし、気軽に決断できるような対策とは言えません。

そこで近年注目されているのが、電子ピアノです。電子ピアノは、ヘッドホンなどを繋いで演奏すれば、外にピアノの音色が出なくなるため夜間に自宅で演奏しても騒音トラブルの心配はないと言われています。もちろん、自分の演奏音はヘッドホンを通して確認することができるため、電子ピアノであれば防音室を作らなくても自由に練習ができると考える方が増えています。
最初に行っておきますが、この考えを持って自宅で電子ピアノを演奏した場合、かなりの高確率で騒音の苦情を言われてしまうでしょう。特に、マンションのような集合住宅で生活している方であれば、ほぼ間違いなく苦情が出てしまうと思います。そこでこの記事では、多くの方が勘違いしている「電子ピアノは静かに演奏できる!」という情報について正しい知識をご紹介します。実は、電子ピアノは演奏時の打鍵音やペダル音を原因として騒音苦情に発展する可能性があるのです!

電子ピアノとは?一般的に言われているメリットをご紹介

電子ピアノは、その名称から分かるように、電子技術を用いてピアノの音を再現した鍵盤楽器のことを指しています。電子ピアノを演奏した際に生じる音は、あらかじめ録音しているアコースティックピアノの音を調整して出しています。電子ピアノが登場したのは、今から約50年ほど前とされていて、販売当初はアコースティックピアノの代替品として使用されるといった立場でした。

しかし現在の電子ピアノは、飛躍的な進化を遂げているとされており、アコースティックピアノに取って代わる存在のようになっています。最新モデルの電子ピアノは、グランドピアノの音とタッチを徹底的に追及し、アコースティックピアノの弾き心地に非常に近くなっています。そのため、現在のピアノ市場では、アコースティックピアノを含んだ状態でも、新品ピアノの購入台数は、電子ピアノが9割以上を占めるようになっているとされます。つまり、現在のピアノ市場では、代替品という立場ではなく、「電子ピアノが良い!」という理由で購入する方が増えているのです。

それでは、このような状況は電子ピアノの何がメリットとみなされているからなのでしょうか?以下で電子ピアノのメリット面をご紹介します。

メリット1 価格が安い

電子ピアノのメリットとして真っ先に挙げられるのがアコースティックピアノよりも安く購入できるという点です。年々その性能が向上し、アコースティックピアノに近づいているとされる電子ピアノですが、現在でも価格はかなり抑えられています。
例えば、新品でピアノを購入する場合、アップライトなら安くても50万円~、グランドピアノになると軽く100万円を超えるような値段になります。これが電子ピアノの場合、それなりの性能を持つものでも、高くて30万円台なので、入手しやすいというメリットがあるのです。

メリット2 コンパクトで置き場所に困らない

アコースティックピアノは、楽器の中でも特に大型で、重量があります。そのため、一度設置すると自分で移動させることが基本出来ませんし、設置場所を決めるのに困る…という声は非常に多いです。一方電子ピアノはというと、重量やサイズも比較的コンパクトなものになるので、置き場所や移動にも困るようなこともありません。最近では、大型の電子ピアノもありますが、それでも重量はアコースティックよりも軽いです。

メリット3 メンテの手間がない

これは、アコースティックピアノと比較した場合、電子ピアノの明確なメリットと言えます。アコースティックピアノは、弾く頻度によっても変わりますが、一般的に年に1~2回の調律が必要とされています。ピアノの調律は、専門の業者に行ってもらう必要がありますので、1回の調律につき1万円前後の費用がかかってしまいます。つまり、アコースティックピアノは、良い状態を維持していくために、購入後にメンテナンスの手間とそれなりのコストがかかってしまうのです。
一方、電子ピアノはというと、音程が狂うことはなく調律が不要なので、そういった点に手間やコストをかけなくて済みます。

メリット4 夜間でもピアノの練習ができる

電子ピアノは、本体でボリュームを調整したり、ヘッドホンにつないで練習することが可能です。そのため、日中は仕事などで外出している方でも、平日の夜、もしくは休日にピアノの練習ができるとされています。アコースティックピアノの場合、夜間にピアノの練習をするには、多額のコストをかけて防音室を完備しなければいけません。
電子ピアノであれば、外に演奏音を出さずに練習できることから、極端に言えば周囲が寝静まった夜中でも演奏が可能という点がメリットと紹介されるケースが多いです。なお、この部分のメリットに関しては、注意が必要なのでその辺りは後述します。

電子ピアノでも騒音トラブルの可能性がある!

ここまでの解説で分かるように、電子ピアノは、アップライトピアノやグランドピアノと比較すると、安く購入でき、コンパクトで設置場所にも困らず、さらにアコースティックに近い弾き心地になっているという非常に大きなメリットが存在するのです。さらに、演奏音を外に出さずに練習できることから、専用の防音室を用意する必要がないと考えられ、新品ピアノ市場では、多くの方が電子ピアノを選ぶようになっているのです。

ただ、電子ピアノを演奏する際に、何の音も生じさせることがないと考えているのであれば、大きな間違いです。実は、電子ピアノの練習をする際には、鍵盤を叩く際の打鍵音や、演奏に伴う振動音が生じるため、周囲が静かになる夜間の演奏の場合、その音で騒音苦情が出てしまうことがあるのです。特に、マンションの2階以上に住んでいる方の場合、電子ピアノを弾いていると、階下の方から「ドラムでも叩いていますか?」と言った苦情が出ることもあるなど、打楽器と勘違いされるほどの振動音が生じることもあるのです。

ここでは、電子ピアノは騒音トラブルの心配がないと考えている方に向け、注意すべき演奏に伴う騒音の種類をご紹介します。

演奏音は出ないが打鍵音は生じる

電子ピアノの演奏で騒音トラブルになるケースでは、打鍵音が原因となるケースが非常に多いと言われています。実際に、インターネットの検索キーワードでは「電子ピアノ 打鍵音 うるさい」というワードの検索ボリュームは多いです。ちなみに、打鍵音とは、ピアノの鍵盤を弾くときの音を指しています。

電子ピアノでもアコースティックピアノでも同じですが、ピアノの練習をする際には、数千回、数万回にわたって鍵盤を叩きます。そして、打鍵音というのはその回数分生じてしまうことになるのです。1回ごとに生じる音の大きさは大したことはありませんが、夜中に隣家から「カタカタ」と言った耳障りな音が長時間聞こえてくれば、苦情の一つも言いたくなるものです。

特に電子ピアノの場合、周囲に演奏音で迷惑をかけないため、音のボリュームを絞ったり、ヘッドホンを装着して演奏する場合が多いです。そしてこの場合、音が小さいからこそ、余計に音を出そうと強く鍵盤を弾いてしまう、自分の打鍵音が聞こえないため徐々に強くなってしまう…なんてことになりがちです。昼間であれば、環境騒音も多いですし、打鍵音がそこまで問題になるケースは少ないです。しかし、周囲が寝静まる深夜に電子ピアノを練習すると、周囲が静かな分、打鍵音が目立って騒音に感じられる可能性があるのです。

ペダルを踏むときの振動音で騒音が

電子ピアノの演奏で、上下階の住人同士が騒音トラブルを抱えるケースもあります。この場合、問題となるのは電子ピアノの演奏音ではなく、演奏者がペダル操作をする際の振動が階下に伝わってしまうというものです。上述したように、電子ピアノは演奏音を外に出さないようにできるため「騒音トラブルの心配はない」と考える方が多いです。実際に、電子ピアノのメリットを紹介するサイトなどでは、騒音トラブルの心配がないから深夜でも練習できるなどと紹介しているケースがあります。

しかし、電子ピアノでも、アコースティックに近い形状をした本格的なタイプなら、演奏時にペダル操作を行うことになり、ペダルを操作する際の音が原因で騒音苦情が出ることがあるのです。電子ピアノでも、上で紹介した打鍵音や、ペダル音を消すことはできません。特にヘッドホンを装着して練習する際には、演奏者にペダル音が聞こえなくなるため、自分が騒音を出しているという認識を全く持つことがありません。そのため、トラブルが発生してから初めて、自分が近隣の方に迷惑をかけていたのだ…という事実を知る結果になるのです。

このように、一般的に「騒音トラブルの心配がない」と思われている電子ピアノですが、実は近隣住人に迷惑をかけてしまう可能性がある音を生じさせてしまう楽器なのです。電子ピアノは、演奏音をボリュームで調整したりヘッドホンで完全に消したりすることができるため、なんの防音対策もせずに深夜に練習したりする方が多いです。この場合、周囲が静かな分、打鍵音やペダル音、電子ピアノ本体の振動が、周辺住宅に伝わり、騒音苦情になるわけです。つまり、自宅に設置する楽器が電子ピアノだったとしても、夜間に演奏を想定している場合は、何らかの防音対策が必須だと考えておきましょう。

電子ピアノの防音対策について

ここまでの解説で分かるように、一般的には「防音対策は不要」と考えられている電子ピアノでも、演奏する時間帯や環境によっては騒音トラブルの可能性が残ってしまいます。例えば、戸建て住宅に住んでいる方が、日中しか演奏しないという場合であれば、特に防音対策などしなくても、近隣の方と騒音トラブルを抱える可能性は少ないと思います。
しかし、マンションなどの集合住宅に暮らしている方が、夜間に電子ピアノを使ってピアノの練習をしたい…と考えているなら、打鍵音やペダルの振動音の対策を行わなければ、騒音トラブルに発展する可能性があります。ここでは、電子ピアノを深夜も使いたいと考えている方に向け、必要だと考えられる防音対策をご紹介します。

打鍵音を防ぐため、壁や窓の防音対策

電子ピアノの場合、本体でボリューム調整したり、ヘッドホンを装着するなどと言った対策で、演奏音そのものが騒音トラブルの原因になることを防ぐことができます。この特徴があることから「電子ピアノは防音対策が不用」と考える方が多いのです。しかし、上述したように、電子ピアノを演奏する際には、鍵盤を叩く際の「カタカタ」と言った音が生じてしまい、周囲が寝静まった深夜帯などに演奏すると、打鍵音に対して苦情が出る可能性があるのです。

この音を防止するためには、音で影響を与える可能性がある側の境界壁の防音対策が必要です。壁の中に吸音材や遮音材を充填し、防音壁に作り替えることで、打鍵音がお隣の家に伝わるのを防ぐことができます。また、ボリュームは絞るけれど、多少の音を出しながら演奏したいという場合は、窓部分を二重窓にするなどの対策もおすすめです。
ちなみに、電子ピアノであれば、近隣の方と直接隣り合わない部屋に設置することで、打鍵音対策とすることも可能です。例えば、角部屋を選び、隣も自宅の領域という環境を作れば、打鍵音程度が近隣住宅まで聞こえることはないでしょう。集合住宅で、電子ピアノの演奏を考えているなら、物件選びの段階から防音の視点を持っておくことが大切です。

階下への振動音対策は必須

ピアノの練習をする限り、ペダル操作は必ず必要になるはずです。そして、ピアノ演奏時のペダル操作は、階下に影響を与えてしまうレベルの振動音を生じさせるため、何の対策も行わなければ、高確率で騒音苦情につながってしまうのです。特に、真下がリビングや寝室など、人がリラックスしたい部屋があるなんて間取りの場合、夜間に長時間振動音が聞こえれば、苦情を言いたくなってしまうものです。

電子ピアノの振動音対策に関しては、しっかりとした効果を求める場合、専門業者に依頼して浮き床構造にしてもらうなど、床の防音工事がおすすめです。ただ、床の防音工事はそれなりのコストがかかってしまいますので、費用を抑えたいなら、防音仕様のマットやカーペットを重ねて敷き、その上に電子ピアノを設置するという対策を施すと良いでしょう。

将来的にアコースティックピアノにするなら防音室を作ろう

電子ピアノを購入する方でも、将来的にはグランドピアノなどのアコースティックピアノへの入れ替えを想定しているケースも多いと思います。そして、この場合は、電子ピアノを設置する際に、防音室を作っておくのが良いでしょう。

アコースティックピアノの演奏に耐えられるレベルの防音室を用意すれば、電子ピアノの演奏が近隣住宅に伝わっていくようなことはありません。したがって、騒音トラブルを気にせずに、ピアノの練習ができるようになるのです。ピアノは、自分の演奏音を聞きながら練習する方が上達が早いと言われていますので、ボリュームを絞ったり、ヘッドホンで聞きながら演奏するのではなく、しっかりと音を出せる環境を作るのが良いです。

なお、将来的に購入を検討しているピアノの種類が決まているのであれば、それを防音工事業者に伝えておくと良いでしょう。グランドピアノは、楽器の中でも特にサイズが大きいので、後々の搬入のことを考えて防音室を作れるなら、その方が安心です。

まとめ

今回は、一般的には、防音対策をしなくても自宅で演奏が可能と考えられている電子ピアノについて解説しました。電子ピアノは、アコースティックピアノと比較すると、安価で手に入れることができる、コンパクトで設置場所に困らないなどのメリットがあります。さらに近年では、グランドピアノの弾き心地に非常に近い製品が登場していることもあり、ピアノの新品市場では、ほとんどの方が電子ピアノを選ぶようになっていると言われます。電子ピアノがここまで人気なのは、防音工事に費用をかけなくても済むという情報が出回っていることも要因の一つだと考えられます。

ただ、記事内でご紹介しているように、電子ピアノは、演奏音を消したとしても、打鍵音やペダルの操作音が生じてしまうため、マンションなどの集合住宅では、騒音トラブルに発展する可能性があります。特に、深夜帯の演奏は、周囲が寝静まっていることから、打鍵音やペダル音が目立ってしまうのです。

記事内では、電子ピアノによる騒音トラブルを防止するための防音対策をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。