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家カラオケを楽しむなら防音対策は必須?自宅でカラオケを楽しむための対策について

近年では、わざわざカラオケボックスに足を運ばなくても、自宅でカラオケを楽しむことができるように、さまざまな家カラオケグッズが登場しています。例えば、スマートフォンアプリや家庭用のゲーム機があれば、家の中で気軽にカラオケを楽しむことができるようになっているのです。コロナ禍で、外出自粛を求められた際には、こういった家カラオケグッズを用意して、自宅で家族とカラオケを楽しんでいたという方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、なんの防音対策もしていない一般的な住宅で家カラオケを楽しもうとすると、歌声が近隣の方にとって騒音となり、近所から苦情が来る恐れがあります。最悪の場合、警察などに通報されるなど、ご近所関係が壊れてしまう可能性もあります。カラオケで歌う時には、普通の話し声とは異なり、大きな声となりますので、ご近所の方からすれば、他人の歌声が長時間にわたって家の中に鳴り響くと、警察に通報したくなるほど迷惑に感じてしまうのも致し方ありません。

家カラオケや自宅カラオケなどと呼ばれる新たなカラオケの楽しみ方が人気になっていて、さまざまな家カラグッズが販売され始めたものの、実際に自宅でカラオケを楽しむには、ご近所に住む方に対して音への配慮が必要です。そこでこの記事では、家カラオケを楽しみたいと考えている方に向け、防音対策におすすめのグッズなどについて解説します。

家カラオケを楽しむための防音対策について

自宅で家カラオケを楽しもうと考えている方は、歌声で近隣の住人に迷惑をかけないように何らかの防音対策を検討しなければいけません。皆さんが普段利用しているカラオケボックスなどは、かなり高度な防音工事を施しており、店外へお客様の歌声が漏れないような構造になっています。

そもそも、人の声というのは電話や対面で話す際の声でも60dB程度の音量になるとされており、周囲が静かな夜間になればこの程度の音量でも騒音トラブルの原因となり得るのです。そして、カラオケの歌声になると、100dBを優に超えるような音量となり、ピアノやギターなどの楽器が生じさせる音の大きさと同じぐらいの音量となるのです。自宅で楽器の演奏をする場合、専門業者による防音工事が必須と言われていますが、家カラオケはそれと同等レベルの音が生じるわけですので、何も対策を施さないとなると、すぐに近隣住人から苦情が出てくるはずです。

ここではまず、低コストで家カラオケの防音が可能ないくつかのグッズをご紹介します。

①ミュートマイクを利用する

家カラオケの人気が高くなっている現在では、家の中で思いきり歌っても、ご近所の方に歌声が漏れていきにくくなるマイクが販売されるようになっています。

このタイプの製品は、通常のマイクに防音カップと呼ばれる部品を装着することで、歌声が広く拡散しないようになるという工夫が施されています。分かりやすく言うと、マイクの先端に、酸素マスクのような部品が付いていて、それに向かって歌声を出すことで、カップの中で消音するといった仕組みになっています。マイクを購入し、スマートフォンやゲーム機に接続することで、大きな歌声を漏らさないようにしながらカラオケを楽しむことができるようになります。

なお、マイク先端のカップは、着脱が可能なので、使用後に洗うことが可能です。そのため、衛生的にも安全に家カラオケを楽しむことができるようになります。

> ミュートマイクを確認する

②防音マスクを利用する

マイクに装着するのではなく、自宅での一人カラオケ専用のアイテムとして、防音マスクなるものも販売されています。「CHURACY」という商品名で販売されているアイテムなのですが、分かりやすく言うと、花瓶のような形状のマスクを、口につけて歌うといった感じです。この防音マスクを顔に密着させて歌えば、歌声を50%ほど減音することができるとされています。このアイテムは、マイクのようにカラオケシステムにつなぐ必要はなく、単体で使用可能なので、使い勝手の良さもメリットの一つと言えるでしょう。

注意が必要なのは、家族と一緒に家カラオケを楽しみたいという場合には適したアイテムではないという点です。防音マスクは、花瓶のような形状のマスクを口元に密着させ防音するアイテムなので、歌声が一緒にいる人にも聞こえにくくなります。つまり、どちらかというと、ボイストレーニングや友人とカラオケボックスなどに行く前に、自宅で練習したいなんて場合に効果的なアイテムになります。

> 防音マスク「CHURACY」

③防音カーテンを利用する

家カラオケを楽しむ際には、窓をしっかりと閉めてください。窓を開けた状態だと、普通の話し声などでもご近所の方にとって迷惑に感じられてしまう可能性があります。ただ、一般的な窓は、壁などと比較すると、防音性が低いため、カラオケなどの大きな音は防ぎきることができません。窓は、非常に薄い素材で構成されていますし、構造上閉めていても隙間が生じるようになっているため、カラオケの歌声など、大きな音を完全に防音することができないのです。一般家庭での、生活音などを原因とする騒音トラブルは、この窓の防音性の低さが原因となっている場合が多いです。

したがって、家カラオケを楽しみたいと考えている場合は、窓の防音性を高めるための対策が必要です。窓の防音対策として、最も安価に収まる方法が、防音仕様のカーテンを購入し設置するという方法です。防音カーテンは、特殊な生地、織り方が採用されていて、通常のカーテンとは比較にならないほどの防音性能を持っています。ただ、防音カーテンにもグレードが存在していて、安価なものは通常のカーテンとそこまで機能性が変わらないなんてものもあるので注意しましょう。

なお、防音カーテンによる防音対策は、そこまで高い効果は期待できないので、夜間に家カラオケを楽しみたい、家族や友人と長時間カラオケをしたいなんて要望の場合、不十分な対策となってしまいます。

④簡易防音室を利用する

家カラオケの人気が上昇している現在では、簡易防音室の需要が高まっていると言われています。後述しますが、専門業者による防音工事は、やはり多額のコストがかかってしまうことがネックになるため、家カラオケを楽しみたいと考えても、気軽に行える防音対策とは言えません。

ただ近年では、そこまで高い防音性能は保持していないものの、安価な簡易防音室が販売されるようになっていて、家カラオケ用に購入を検討する方が多くなっているのです。例えば、ダンボッチと呼ばれる製品は、ダンボールを材料として作られた一人用の防音室で、家の片隅に設置することで家カラオケを楽しむことができるようになります。価格も10万円前後で購入できますので、専門業者に防音室を作ってもらうのと比較すると、圧倒的にコストが安くなります。

ただ、簡易防音室の難点は、電話ボックス程度の広さしかないため、複数人が一緒に防音室の中に入りカラオケを楽しむといったことができません。基本的に、一人カラオケを自宅で楽しむには良いのですが、家族や友人でカラオケパーティーを考えているという場合には、なんの役にも立たない設備となってしまいます。また、簡易防音室は、そこまで高い防音性能を持っているわけではないため、夜間にカラオケを楽しむといった要望がある方にとっては、性能が不足する可能性が高いです。上述したように、カラオケの音量は楽器の演奏音レベルの音が出ますので、きちんと防音するためには、本格的な防音室が必要です。

大人数で家カラオケを楽しむなら防音室を作るのがおすすめ

ここまでは、コストをかけなくても可能な家カラオケの防音対策について解説しました。上で紹介したように、家カラオケの人気が高くなっている昨今では、歌声による騒音トラブルを防止するためのアイテムも登場しています。
ただ、上述した家カラオケ用の防音対策グッズをよく確認していただければ分かりますが、基本的には「一人カラオケ」を家で楽しむ場合に役立つという方向性となっています。例えば、ミュートマイクや防音マスクは、歌声が部屋の中に出ないようにマイク部分(マスク部分)で消音するような構造になっていて、誰かと一緒にカラオケを楽しむようなアイテムではないのです。簡易防音室についても、基本的に歌う人が一人で防音室内に入り、防音室の外に音が漏れなくなるという設備なので、家族や友人と一緒にカラオケを楽しむといった使い方はできないのです。

もしあなたが、友人とカラオケボックスに行くように、自宅で家カラオケを楽しみたいと考えているのなら、上で紹介したような簡易的な対策では不十分です。複数人で、部屋の中で思いきりカラオケを楽しむ場合、防音カーテンではとても対処できない音量となりますので、その場合は専門業者にカラオケ用の防音室を作ってもらう必要があると考えましょう。

カラオケ用防音室の費用について

自宅に家カラオケが楽しめるカラオケルームを作る場合、100dBを超える大音量をシャットアウトしなければならないため、近隣住宅に対してはDr65程度の防音性能ををクリアする必要があります。またマンションなどの集合住宅にカラオケルームを作る場合では、Dr75をクリアすることが最低条件となります。このレベルの防音室を自宅に用意する場合の費用については、以下のような金額を想定しておきましょう。

  • 防音性能(Dr65~70)65~70デシベル減
  • 工事内容:浮き遮音防音壁4面、浮き遮音防音天井、浮き床工法、防音ドア、防音サッシ、エアコン工事、電気工事、音響作り
  • 防音工事費用の目安:200万円~(6畳程度)

防音室の性能に関しては、建物構造や近隣住宅との距離、環境騒音の大きさなどによって変わります。また、カラオケルームの利用方法を工夫することで、防音工事にかかる費用を安くすることも可能です。現在、自宅に家カラオケを楽しめる防音室を作りたいと考えている方がいれば、お気軽に阪神防音までお問い合わせください。

まとめ

今回は、ここ数年、一気にその注目度が高くなってきたと言われる家カラオケについて、実際に自宅でカラオケを楽しみたいと考えた時、どのような方法で防音すれば良いのかを解説しました。自宅にカラオケシステムを導入し、家カラオケを楽しむという行為については、設備を整えるのに多額のコストがかかるというイメージがあり、一部のお金持ちだけが考えることだというイメージが強かったかもしれません。

しかし、現在では、スマホや家庭用ゲーム機を利用してカラオケが楽しめるようになったことから、家カラオケのハードルはかなり低くなっていると言えます。特に、コロナ問題により、外出自粛を求められたという体験をして以降は、いつ同じようなことが起きても良いように、自宅でさまざまなことを楽しめるような環境を作りたいと考える人が増えているようです。

実際に、阪神防音にも、一般住宅でのカラオケルームの施工の依頼が非常に多くなっているのです。カラオケは、人が発する歌声ですが、マイクとスピーカーを通すことで、非常に大きな音になってしまいます。したがって、家族や友人と一緒にカラオケを楽しみたいと考えるなら、本格的な防音室が必須とだと考えてください。

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