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防音室を快適に使うなら、エアコンは必須!

防音室を作る際、多くの人が「どれだけ外部の音を遮断できるか」や「内部の音を漏らさないか」に注目しがちです。しかし、実際にその空間を長時間快適に使うためには、もう一つ見落とせない要素があります。それが「空調」、つまりエアコンです。

音楽スタジオや在宅ワーク用の防音部屋、さらには趣味の映画鑑賞やゲーム専用の個室まで、密閉性の高い空間は室温がこもりやすく、空気の循環も悪くなりがちです。適切なエアコン設備がないと、快適な環境を保つことは難しく、集中力の低下や健康への影響さえ懸念されます。
そこで今回は、防音室におけるエアコンの役割などについてお伝えできればと思います。

■防音室にエアコンが必要な理由とは?


防音室というと、外部の音を遮断し、室内の音も漏らさない「静寂の空間」をイメージする方が多いでしょう。音楽スタジオ、配信ルーム、映画鑑賞用のホームシアター、防音工事を施した書斎など、さまざまな目的で防音室が活用されています。しかし、この「音を遮断する」という性質は、同時にある大きな問題を引き起こします。それが「空気の循環がない」ということです。

・ 密閉空間ゆえの温度・湿度トラブル

防音室はその構造上、扉や壁、天井や床までしっかりと気密性が保たれているため、外気の流入がほとんどありません。これは音の出入りを防ぐという点では理想的ですが、一方で空気の入れ替えができない、熱がこもりやすいというデメリットにもつながります。
特に夏場の密閉空間では30分もしないうちに室温が上昇し、蒸し風呂のような状態になってしまうことが容易に想像できるかと思います。

・人体と機材への悪影響

エアコンがない防音室の場合、温度や湿度の調整が非常に困難です。そのため、人体だけでなく機材や楽器にも大きな負荷をかけます。たとえば、木と金属の弦が使われているピアノは良いコンディションを保つためには湿度の管理が必要です。乾燥しすぎると木材部分が割れたり、反対に湿度が高すぎると弦が錆びて切れてしまうなどのトラブルが起こり得ます。他にも、DTMや音楽制作で使用される精密機器も温度や湿度によって故障のリスクが高まります。

また、防音室を使用中に汗をかいたり、息苦しさを感じたりして集中力を欠くようでは、練習や作業などで本来のパフォーマンスを発揮できません。快適な温湿度環境は、作業効率と精神の安定にも直結するのです。

■防音室にエアコンを設置しても音漏れしない?


防音室を検討している方にとって、「エアコンを設置すると音漏れの原因にならないか?」という不安は非常に多い質問です。密閉性を高めて音を遮断するのが防音室の基本である一方で、エアコンや換気口といった“開口部”がどうしても必要になるため、そこから音が出入りしてしまうのではないかという懸念があるのは当然です。

しかし、適切な施工方法と機器選びを行えば、エアコンを設置しても音漏れを極限まで防ぐことは可能です。この章では、音漏れを防ぐための具体的な工夫や、防音工事におけるエアコン設置の注意点について解説します。

・音漏れが発生しやすいポイントは「配管の穴」

エアコンの設置で最も注意すべきなのが、冷媒配管やドレンホース、電源ケーブルを通すための壁の穴です。この穴が適切に処理されていないと、そこから空気とともに音が通り抜けてしまい、防音性能が大きく損なわれてしまいます。

たとえば、通常の住宅用エアコンでは、壁に直径60〜80mm程度の穴を開ける必要があります。これを無処理のまま通気させてしまうと、防音室に施した遮音層・吸音層の効果が大幅に低下します。

・音漏れを防ぐための対策①:防音スリーブ・パテの使用

防音工事では、配管穴を開ける際に「防音スリーブ」と呼ばれる筒状の素材を使用します。これは遮音材で覆われており、音の通り道を物理的に断つ役割を持ちます。
さらに、配管のすき間を防音パテや吸音ウレタンでしっかり密閉することで、音が通過しないように施工ができます。

参考:https://www.monotaro.com/g/00532294/?t.q=%E6%8F%9B%E6%B0%97%E5%8F%A3%20%E9%98%B2%E9%9F%B3%20%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%96

・音漏れを防ぐための対策②:配管ルートの設計

防音室の設計時には、エアコンの配管が他の遮音構造に干渉しないように設計することが重要です。
あらかじめエアコンの位置・室外機の配置・配管ルートを、防音設計と連動させて計画する必要があります。

・ プロによる防音工事なら、エアコン設置も安心

エアコンの取り付けに関しては、防音の知識と空調の専門知識の両方が必要になるため、DIYではほぼ不可能といえます。
そのため、経験豊富な業者による防音工事を依頼するのが最も確実な方法です。

プロの業者であれば、
・防音性能を損なわずないよう配慮したエアコンの取り付け
・遮音構造に最適な配管ルートの提案
・音漏れリスクの少ない換気設備の施工

といった多角的な観点から施工を行ってくれるため、結果として防音性能と快適性を両立させる理想的な防音室が完成します。

裏を返せば、適切な機材と正しい施工を行えば、エアコンを設置しても防音性を損なうことはありません。防音室に快適な空調環境を整えるためにも、音漏れリスクを抑えた設計と丁寧な防音工事をセットで考えることが重要です。

■ 防音室を「長く快適に使う」ためにエアコンは必須!


防音室は一度作れば長期間使うものです。快適な温度・湿度管理ができなければ、いずれ利用頻度が下がり、「ただの閉鎖空間」になってしまいます。
さらに、大型の楽器や機材の場合、防音室はそれらの保管する場所にもなるため、大切な楽器や機材を守るためにも空調設備は必要といえます。

だからこそ、防音室の設置を検討する際には、まず専門業者に相談し、使用用途に合わせた防音性能とともに、エアコンや換気扇など空調設備の設置も踏まえたプランの提案を受けることがおすすめです。

これらのポイントを押さえたうえで、防音室の設計・改修・リフォームを行えば、長年にわたって快適に使える静かな空間を手に入れることができます。

趣味に、仕事に、創作に集中できる理想の空間を手に入れるためにも、「防音工事+空調計画」という両輪を忘れずに、慎重にプランニングしていきましょう。

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※2019年8月より第2ビルに移転しました。

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