防音室は買うべき?レンタルスタジオを使うのとどっちがお得?

■音楽を続けるなら「音を出せる場所」が必要になる
楽器の練習や録音、作曲など、音楽に取り組む人にとって、何よりも悩ましいのが「音を出せる場所」の問題です。どんなに良い機材が揃っていても、思い切り音を出せない環境では、その力を十分に発揮することができません。周囲への騒音を気にしながら演奏するのはストレスにもなりますし、上達の妨げにもなります。
そこで、多くの人が選択肢として考えるのが、「自宅に防音室を設置する」か、「レンタルスタジオを使うか」という2つの方法です。どちらが自分に合っているのか、そしてどちらが“お得”なのかは、非常に悩ましい問題です。
この記事では、自宅用の防音室とレンタルスタジオ、それぞれのメリットやコスト、ライフスタイルとの相性を詳しく解説しながら、どんな人にどちらが向いているのかを丁寧に掘り下げていきます。
■防音工事・防音室を買うメリットと現実
まずは、「防音室を買う」という選択肢について見ていきましょう。
自宅に設置する防音室には、ヤマハの「アビテックス」やカワイの「ナサール」といった製品がよく知られています。これらはユニット式と呼ばれ、1〜3畳程度の小部屋のような形で部屋の中に設置することができます。内部は遮音性・吸音性の高い構造になっており、ピアノ、弦楽器、ボーカル、管楽器など、用途に応じて選べる設計がされています。
ユニット式防音室の例: https://jp.yamaha.com/products/soundproofing/fireproof_ready-made_rooms/index.html
さらに本格的な防音室を自宅に設ける場合は、防音工事によって部屋の中に防音室を作ることも可能です。防音工事をする場合、施工は完全にオーダーメイドとなるので、サイズはもちろん防音性能や音響についても用途や好みに合わせてカスタマイズすることが可能です。
防音室や防音工事が最も魅力的なのは、やはり「自宅でいつでも音が出せる」という点です。夜でも早朝でも、思い立ったときにすぐに演奏や録音ができるというのは、創作をするうえで非常に大きなアドバンテージになります。たとえ1時間の練習でも、移動や予約の手間がなく、コンディションが整った環境で集中できる。それは上達のスピードや、日々のストレスの軽減にもつながります。
とはいえ、防音室の導入には現実的な壁もあります。まずコスト。たとえばピアノ練習用の1.5畳タイプであっても、最低でも70万円〜100万円程度の初期費用がかかります。これに設置費用やオプション(換気扇、照明、電源)を加えると、最終的には120〜150万円程度になることも珍しくありません。サイズが大きくなるほど価格も上がり、3畳を超えるようなものでは200万円を超えるケースもあります。
安くはないコストがかかる一方で、毎日練習する人、音大や専門学校に通う人、配信や宅録を本格的にやっている人にとっては、こうした投資をしてでも自宅に防音空間を確保する価値は非常に高いです。「時間」「集中力」「気兼ねのなさ」を買うという意味では、防音室のある生活は確実に音楽の質を引き上げてくれます。
■レンタルスタジオを活用する利点と限界
次に見ていきたいのは、音楽練習の定番ともいえる「レンタルスタジオ」の利用です。都市部を中心に、大小さまざまなスタジオがあり、1時間単位で気軽に利用できることから、学生からプロまで多くの人に利用されています。
料金は地域や時間帯によって異なりますが、個人利用であれば1時間500円〜1,000円程度が相場です。バンドでの利用や録音対応のスタジオでは、1時間3,000円以上かかるような場合もあります。
レンタルスタジオの最大の魅力は、「プロ仕様の環境が揃っている」ことです。防音はもちろん、部屋の音響設計や機材も充実しており、特にDTMや録音を行いたい人にとっては心強い環境です。ピアノやドラムセット、PA機材なども完備されているため、機材を持ち込まなくても演奏ができるというのも大きなメリットです。
さらに、自宅に演奏環境を整えるスペースがない人にとっては、レンタルスタジオが唯一の選択肢になることもあります。楽器の大音量を出しても問題なく演奏でき、録音も本格的にできる。こうした環境を、自宅に無理して再現しようとすると、防音室以上に高額になることさえあります。
ただし、デメリットも存在します。まず、好きなときに自由に使えないという点。人気スタジオは予約が取りづらく、特に週末の夜や繁忙期は埋まりやすくなります。また、自宅からの移動が必要なため、たとえ1時間だけの練習であっても、プラスで往復の移動時間がかかってしまいます。
そして、コストも積み重なると意外に高額になります。たとえば1時間500円~1000円程度のスタジオだった場合、週3回、1時間ずつスタジオを借りると、1ヶ月あたりでは6,000円〜12,000円となります。年間では10万円を超えてしまうことも。これを数年単位で続けると、防音室の購入に近い金額になることもあります。
加えて、スタジオによっては機材の状態が一定でなかったり、他人の音が気になったりと、コンディションが安定しないこともあります。環境に敏感な人にとっては、思ったようなパフォーマンスができないこともあるかもしれません。
■目的と頻度で変わる「お得さ」の定義
ここで重要になるのは、「お得」という言葉の意味です。単にコストが安ければ良いということではなく、自分の目的やライフスタイルに合った環境を、どれだけストレスなく・効率的に・継続できるかという観点から考えるべきです。
たとえば、毎日1時間程度、演奏や録音をしたいという人であれば、レンタルスタジオに通うよりも防音室を購入した方が、長期的には安上がりですし、時間も有効に使えます。特に、プロ志向で活動している人や、音楽を仕事にしている人であれば、「時間を買う」という意味でも、防音室の価値は非常に高いと言えるでしょう。
一方、月に数回の練習で十分だったり、友人とバンドで音合わせをする程度であれば、スタジオの方が柔軟でコストパフォーマンスも高くなります。また、音楽活動を続けられるかまだ確信が持てない段階では、レンタルスタジオで十分に試してから判断する方が失敗も少なくなります。
いずれにしても、「どれが一番得か」ではなく、「自分にとってどれが最も無駄なく使えるか」という視点で判断することが、後悔のない選択につながります。
■防音室かレンタルスタジオか、あなたに合うのはどっち?
最終的に、防音室を買うか、レンタルスタジオを使うか。どちらが良いのかは、以下のような軸で考えると、自分に合った答えが見えてきます。
・演奏頻度が週4〜5回以上
・長時間(1時間以上)使いたい
・録音や配信など、環境に左右される作業を日常的に行う
・夜間や早朝など、人と違う時間帯に活動したい
・外出の手間を減らし、すぐに音楽に集中したい
これらに多く当てはまるなら、防音室は強力な味方になります。初期費用は高いですが、毎日ストレスなく音楽に没頭できる環境は、得難いものです。
逆に、
・演奏は週に1〜2回程度で十分
・他の人と一緒に演奏したい機会が多い
・自宅にスペースがない
・長期的に住むか分からない
・初期費用をかけたくない
こうしたタイプの方には、レンタルスタジオの柔軟さや低コストが魅力になります。
どちらを選ぶにしても、重要なのは「音楽とどう向き合いたいか」を自分なりに明確にすることです。設備はあくまで手段です。本当に欲しいのは、自由に表現できる“居場所”なのかもしれません。
音を出す環境を選ぶというのは、単なるコスト計算や設備比較では語れない、もっと大きな「音楽との関係性」の話です。毎日音楽に触れていたい人、集中して創作に取り組みたい人、自分のリズムで練習したい人──それぞれにとって、最も大切なのは、無理なくそのスタイルを続けられること。
防音室もレンタルスタジオも、目的さえはっきりしていれば、どちらも素晴らしい選択肢です。あなたの音楽を、もっと自由に、もっと快適に続けるために。ぜひ、自分のライフスタイルに合った方法を選んでみてください。
■【全国対応】防音工事・防音室の施工を頼むなら、プロに選ばれる品質&低コストの阪神防音へ!
ここまで、防音室かレンタルスタジオか、どちらを選ぶのが良いかということについてお伝えしてきましたが、防音室を自宅に設置することを検討する場合は、専門の防音工事業者に依頼することを強くおすすめします。
防音工事は通常のリフォームとは異なり、音響など専門的な知識が必要です。
安くはない買い物ですので、満足のいく品質の防音室を手に入れるためには信頼できる業者に相談するようにしましょう。
私たち阪神防音では、プロ演奏家からも選ばれる高品質・高性能な防音室を業界一の低価格で施工しております!
過去にご依頼いただいたお客様をご紹介しています
https://www.hanshinbouon.com/voice/
ご家庭用のピアノ防音室、ドラム防音室、カラオケルームから、音楽スタジオ、ライブハウス、カラオケ店など業務用の防音工事まで幅広く対応しており、お客様の用途に応じて最適な防音設計をご提案いたします。
阪神防音では、大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀といった関西エリアを中心に、日本全国での防音工事施工に対応可能です。
阪神防音が選ばれる理由
関西No.1の累計施工件数
数多くの住宅メーカー様とも提携し、累計施工件数は関西No.1。年間100件以上の施工件数と創業30年の信頼と実績を誇ります。
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多くのプロ演奏家からも選ばれている性能保証付き高性能防音室。夜間でも思いっきり演奏できる防音性能を実現します。
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独自ノウハウにより品質をおとさず業界一の低価格を実現。家庭用防音室でも性能はそのままに、ご予算に合わせた防音設計が可能です。
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阪神防音では、大阪駅前第2ビル2Fに防音体験ルームを設け、実際に防音室の防音機能や音響などを体験して頂いています。ピアノを常設しており、そのほか管楽器・弦楽器などはお持込頂けます。お気軽にご利用ください。
【阪神防音株式会社 大阪ショールーム】
住所:大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第2ビル2F 30号
時間:10時~21時 ※年中無休
※2019年8月より第2ビルに移転しました。
防音室を検討している方は、まずはお気軽にご相談ください!
■ショールームのご見学、防音工事に関するご相談・お問い合わせ
ショールームのご見学やご相談、料金のお見積りなど、下記よりお気軽にお問い合わせください。
★WEBお問い合わせはこちら
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お問い合わせ内容の確認後、担当者よりご連絡させていただきます。
また、平日10時〜19時はお電話でのお問い合わせも承っております。
お急ぎの方はお電話でお問い合わせください!
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☎06-6708-6066
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