知らないと損!賃貸でできる防音対策の基本は?

マンションやアパートなどの賃貸住宅で暮らす人の多くが一度は直面するのが、「音」の問題です。とくに昨今は在宅勤務やオンライン授業の普及により、自宅で過ごす時間が増えていることもあって、以前よりも周囲の音が気になりやすくなっています。
「隣の住人の話し声が丸聞こえ」「足音や物音が響いて眠れない」「テレビの音量を気にして楽しめない」――そんな悩みを抱えている人は少なくありません。一方で、「賃貸だから防音工事なんてできないし、仕方ない」とあきらめている方も多いのが現実です。
しかし、防音対策は必ずしも大掛かりな工事が必要というわけではありません。最近では、貼って剥がせる防音パネルや、床に敷くだけの防音マットなど、賃貸住宅でも使用できる便利なアイテムが豊富に揃っています。また、音が発生しやすい行動を見直すだけでも、騒音トラブルの多くは軽減できます。
本記事では、「賃貸だから無理」と思われがちな防音対策について、誰でもできる基本と実践方法を解説していきます。音の悩みを抱えている方、あるいは今後トラブルを避けたい方にとって、役立つ情報をたっぷりとお届けします。
■まずは現状把握から!音の「通り道」を知ることが防音の第一歩
どんなに優れた防音グッズを使ったとしても、音が出入りする「通り道」を把握せずに使えば、効果は半減します。最初に行うべきことは、音の種類と、伝わり方の理解、そして自宅のどこから音が漏れやすいかの確認です。
●音には「空気音」と「固体音」がある
音の伝わり方には主に2つのタイプがあります。
・空気音(くうきおん)
人の声やテレビの音、音楽、犬の鳴き声などがこれに該当します。空気を伝わって広がるため、壁や窓を通して隣や外に伝わります。
・固体音(こたいおん)
物を落とした音、足音、椅子を引きずる音など、建物の構造体を通じて伝わる音です。床や壁、天井などを伝って周囲に響くため、上下階とのトラブルになりやすいのが特徴です。
賃貸住宅では、構造が簡素な物件も多く、これらの音がダイレクトに伝わりやすい構造になっています。
●賃貸住宅で音が通りやすい場所
音が漏れたり、侵入してくる場所として代表的なのは、以下の通りです。
壁(隣室との接面):特にベッドの位置が壁に近いと、隣人のいびきや話し声が聞こえてくることも。
窓・サッシ:外の車の音、風の音、人の話し声などが入ってきやすい場所。ガラスは音を通しやすいです。
床:歩く音、物を落とした音が下階に響くことが多く、特に木造や鉄骨造では顕著です。
天井:上階の足音や物音が伝わってくる場所。構造次第では対策が難しいことも。
ドア:開閉の音や、廊下を通る人の話し声などが入りやすく、逆に室内の音が漏れることも。
換気口・エアコンのダクト:意外と音の出入り口になっている盲点です。
これらのどこから音が気になっているのかを、朝・昼・夜の時間帯で聞き比べてメモしておくと、次のステップで有効な対策が立てやすくなります。
■賃貸でも安心!原状回復可能な防音アイテムを使いこなす
防音対策というと、壁にグラスウールを入れたり、二重窓にしたりといった工事を思い浮かべがちですが、賃貸でも取り入れやすい、原状回復可能な対策は数多く存在します。
●壁に使える防音素材
壁に使う防音アイテムとしておすすめなのが、吸音パネルや遮音シートです。吸音パネルはウレタンフォームやフェルト素材などで作られており、壁に反射している音を吸収してくれるため、室内の響きを抑える効果があります。たとえば、Amazonや楽天などで購入できる30cm四方の吸音パネルを、隣室側の壁に数枚貼るだけでも効果は大きく変わります。
賃貸でも安心して使えるように、粘着テープではなくマジックテープ式や押しピンで固定するタイプなど、取り外しやすいものを選ぶとよいでしょう。壁紙にダメージを与えたくない場合は、貼ってはがせる両面テープを活用するのも一案です。
また、壁際に収納棚や本棚を配置する方法も効果的です。壁との間に本や衣類が入ることで、音の伝達を緩和してくれます。特に詰め込んだ本棚は質量が増えるため、遮音効果が高くなります。
●床には防音マット+ラグの二重構造を
床の対策では、衝撃音を吸収する防音マットを敷くのが基本です。とくにクッション性のあるEVA素材や、厚手のジョイントマットなどは階下への足音や物を落としたときの音を軽減してくれます。
さらにその上に、厚手のラグやカーペットを重ねて敷くことで、防音性能は格段にアップします。フローリングのままだと、音が反響しやすいため、ラグの有無は想像以上に大きな差となって現れます。
●窓の防音は、カーテンとすきま対策で
外の騒音が気になる場合には、防音カーテンの導入が非常に効果的です。防音カーテンは通常のカーテンよりも厚手で、内部に遮音層を持っているものが多く、車の音や人の声、風の音などを軽減します。遮光性・断熱性もあるため、一石三鳥の効果が期待できます。
また、窓とサッシのすきまも音が侵入する経路になっています。ホームセンターなどで購入できるすきまテープを貼るだけでも、音の侵入が大きく減ります。
■生活習慣を見直して、音トラブルを防ぐコツ
いくら防音グッズを揃えても、生活習慣に無意識な「騒音のもと」があれば、根本的な改善にはなりません。以下では、日常生活で気をつけたい行動と工夫を詳しくご紹介します。
●音が立ちやすい時間帯を避ける
特に注意すべきは、夜10時以降〜朝7時ごろまでの時間帯。この時間帯は周囲が静かなため、ちょっとした音でも響いて感じられることが多くなります。洗濯機や掃除機、家具の移動などの音は避けるようにし、テレビやスマートフォンの音量は控えめにしましょう。
耳慣れている自分の音でも、隣人にとっては不快な騒音になっている可能性があることを常に意識しておくことが大切です。
●家具や電化製品の位置を見直す
テレビのスピーカーや冷蔵庫のコンプレッサー音なども、壁に接していると共振して音が伝わりやすくなります。家具の脚には防振ゴムを敷く、壁から数センチ離して設置するなどの工夫を加えることで、騒音トラブルを防ぐことができます。
椅子の脚にフェルトパッドを取り付けるのも効果的で、床を傷つけることなく静音性を高められます。
●楽器・音楽はミュート機能を活用
音楽や楽器の演奏を楽しみたい方は、電子ピアノやエレキギターなどヘッドホン対応の機材を選ぶことで、音漏れのリスクを大幅に下げられます。また、アンプに繋がないアコースティックギターや、打面に消音パッドを貼った電子ドラムなども市販されており、演奏環境は選べる時代になっています。
■防音の限界を知り、必要なら「相談」と「引っ越し」も選択肢に
どれだけ対策を行っても、賃貸住宅の構造上、限界があることは否めません。とくに木造や軽量鉄骨の物件は音が伝わりやすく、重ねて防音対策を行ってもストレスが完全に解消されないこともあります。
●防音性の高い物件を選ぶポイント
引っ越しを検討する場合、防音に配慮された物件を選ぶことが重要です。以下のような条件を持つ物件は、音トラブルが少ない傾向があります。
・RC造(鉄筋コンクリート)やSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)
・二重サッシや内窓のある部屋
・最上階・角部屋など隣接面が少ない部屋
・間取りに余裕があり、部屋と部屋の間に収納スペースがある
また、内見時には実際に耳を澄まして音をチェックすることも忘れずに。時間帯によって環境音は変わるため、できれば複数の時間に訪れてみることをおすすめします。
賃貸住宅だからといって、防音をあきらめる必要はまったくありません。むしろ、音に関する知識と少しの工夫を持てば、騒音トラブルを回避しながら快適な暮らしを手に入れることは十分可能です。
防音対策の第一歩は、自分の部屋の音の通り道を知ること。次に、生活習慣を見直し、必要に応じて防音アイテムを導入しましょう。そして、どうしても我慢できない場合は、無理せず住み替えや専門家への相談も視野に入れることが大切です。
これからの暮らしを、静かで穏やかなものに変えるために、ぜひ今日から一歩を踏み出してみてください。
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