音楽は生活を豊かにしますが、集合住宅や住宅街で楽器を演奏する場合、音量の管理はとても重要です。
「このくらいなら大丈夫だろう」と思っていても、隣や上下階に伝わる音は意外に大きく感じられることがあります。
防音工事を検討する基準として、音の大きさを数値で把握することは非常に有効です。
音の大きさはデシベル(dB)で測定され、楽器ごとに音量の目安があります。
本記事では、“防音工事が必要な音量”について、デシベルを用いて紹介していこうと思います。
■楽器別の音量とデシベルの基本知識

防音工事を考える上で、まずは音の大きさの基準を理解する必要があります。
●デシベルとは?音量の目安
デシベル(dB)は音の大きさを表す単位です。
人間の耳は非常に敏感で、10dB違うだけでも体感は2倍ほど変わるとされています。
代表的な音の目安は以下の通りです。
- 10dB:ささやき声
- 30dB:静かな図書館
- 40dB:室内の会話
- 60dB:普通の会話
- 70dB:テレビの音量
- 80dB:地下鉄の車内
- 100dB:ドラムやギターアンプの大音量
防音工事を検討する場合、室内で70dB以上の音は、住宅環境では周囲に影響が出やすいと考えられます。
●楽器別の音量目安
各楽器の平均的な音量(演奏位置や強弱によって変動します)を見てみましょう。
- ヴァイオリン:70〜80dB(フォルテ時)
- ヴィオラ:75〜85dB
- チェロ:80〜90dB
- コントラバス:85〜95dB
- フルート:70〜80dB
- クラリネット:75〜85dB
- ピアノ:80〜95dB(アップライトの場合)
- グランドピアノ:90〜100dB
- ギター(アコースティック):70〜85dB
- エレキギター(アンプあり):90〜110dB
- ドラム(アコースティック):95〜110dB
これらの数値から、音量の大きい楽器ほど防音工事の必要性が高いことが分かります。
●音量だけでなく“響き方”も重要
楽器の音は単に大きさだけでなく、振動や周波数帯によって周囲への影響が異なります。
- 弦楽器:中高音域が隣室に伝わりやすい
- チェロ・コントラバス:低音が床を通して下階に響く
- ピアノ:全域の音が壁や天井に反射しやすい
- 打楽器:瞬間的に大きく、振動も強い
つまり、同じdBでも楽器の種類によって体感や迷惑度は変わるという点も覚えておきましょう。
■防音工事が必要な音量とは?目安を知る

音量の目安を知ったら、次は防音工事を考える基準をみてみましょう。
●日常生活での騒音レベルとの比較
マンションや住宅街で許容されやすい音量は、一般的に以下の通りです。
- 静かな時間帯(早朝・夜):30〜40dBが望ましい
- 日中(10時〜18時):50〜60dB程度まで許容されやすい
- 周囲への迷惑が大きい目安:70dB以上
つまり、室内で70dB以上の楽器音は、何かしらの防音対策を検討したほうが安心です。
●楽器別に見た防音工事の必要性
楽器は種類によって音量だけでなく「響き方」や「振動の伝わり方」が大きく異なるため、防音工事の必要性にも明確な差があります。
ただ、趣味の楽器の練習程度であれば、演奏時間もさほど長くないので、たいていの楽器は簡易的な防音対策で問題無い場合が多いでしょう。
ですが、プロを目指して毎日長時間練習する、といったケースや、アンプを使用してエレキギターを引く、ドラムを演奏するといった場合には、本格的な防音工事を検討したほうが良いといえます。
■防音工事を検討するときのポイント
◎なぜ“防音工事”は慎重な判断が必要なのか
防音工事を検討する際、まず理解しておきたいのは「音の伝わり方は非常に複雑である」という事実です。楽器の音は空気を振動させる空気音だけでなく、床や壁を振動させて伝わる固体音もあり、これらは建物の構造によって大きく影響を受けます。
そのため、防音工事は“ただ壁を厚くする作業”ではなく、“音の性質を理解しながら空間をデザインする作業”だと捉える必要があります。
◎DIYでは不十分になりやすい理由
ここ数年、SNSや動画サイトの影響で、手軽にできる防音DIYが注目されるようになりました。防音シートや吸音材はホームセンターでも入手しやすく、手頃に試せる分、「これで十分なのでは?」と考えてしまう人は少なくありません。
しかし、DIYと本格的な防音工事の間には、大きな隔たりがあります。
まず、防音は“密閉性”が非常に重要です。壁とのわずかな隙間、ドアの気密性、換気口の処理など、どれか一つでも甘い部分があると、そこが弱点となって音が漏れてしまいます。
また、遮音を成立させるためには、ある程度の重量が必要であり、薄いシートや軽い素材では性能を確保できません。
さらに、マンションでは構造体に影響を与えるDIYは管理規約違反になる可能性もあり、知らずに施工すると後から問題に発展することもあります。
◎専門業者に依頼する“価値”
専門の防音業者に依頼する最大のメリットは、「現場を見たうえで最適な防音性能を設計してもらえること」です。同じ楽器でも、演奏の強さや時間帯、部屋の広さ、天井の高さ、建物の構造によって必要な性能は大きく変わります。
また、施工後のトラブルが少ないのもプロの強みです。防音工事は一度仕上げてしまうと後から調整が難しいため、最初の段階で適切な設計ができているほど、長期的な満足度につながります。さらに、不具合があった場合には、アフターサービスとして防音や音響を調整してもらえるケースもあります。
換気や空調の設置位置、電源の位置、部屋の響き具合なども含め、総合的に音の環境を整えられるのは、専門業者ならではといえます。
◎快適に演奏するための“安心感”が手に入る
防音工事を行う目的は、単に音を小さくすることではありません。
「気兼ねなく楽器が弾ける環境をつくる」ことこそが最大の価値です。マンションでは近隣との距離が近く、ちょっとした物音でも気になる環境だからこそ、演奏時の心理的ストレスは大きくなりがちです。
しかし、必要な防音性能が確保された防音室であれば、時間帯を気にしすぎる必要もなくなり、練習そのものに集中できます。これは演奏の質にも大きく影響し、楽器を長く続けるうえで非常に重要なポイントです。「安心して弾ける」という精神的なゆとりは、DIYでは得られない、プロによる防音工事の大きな価値です。
防音工事は大きな投資ですが、長く楽器を続ける人にとっては“環境への投資”でもあるといえます。
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